みなさんこんにちは。手のひらサイズの苔庭ワークショップをしているおゆきです。
コケを育ててみたい!という方、どのくらい育つかちゃんと知ってから育てたいですよね。
コケの寿命ですが、実は学術的にもわかっていません。種類によっては永続的に育つといわれています。
よくわかってないって…果たしてどういうことなのでしょう??
見えている緑のところは生育2~3年だった
いつも緑色で青々として、いつ見ても癒してくれるコケちゃんたち。
「あなたは何歳?」もしおしゃべりできるのなら、そう尋ねられたらどんなに楽でしょう!
実は私たちが今見ている緑色の部分は、長くても2~3年なのです。
人に例えましたら…、
「可愛いね~~」と微笑ましく見ていた2、3歳の幼子が、えっ80歳!?魔女!?仙人なの!!?みたいなことです笑
じゃあコケちゃんの過去は?ちいさすぎない??ということになるのですが、古い部分は枯れて朽ちたのち、土壌になっているのです。
コケが土壌をつくってくれていたのですね。自然の壮大さ、偉大さを垣間見ることができます。
1年で命を終えるコケもある
常緑に思われがちなコケですが、植物で言う一年草と同じ、一年性の種類があります。
日本にあるだけでも相当数の種類があるのですが、その性質ゆえ私たちの目にはほとんど触れず生息しています。中には数か月の間で、最期の最期に胞子(子孫)に命を託し土に還るコケもいます。儚いですね……。
コケは永久不滅!!?
多年性のコケちゃんも勿論おります。そう、多年性の子にいたっては、永続的に育ち続けます。美魔女どころではないかもしれません…!
もちろん育つ環境が著しく変わったり、本来の環境と似つかわしくない時には枯れてしまうこともありますが、育て方次第で長くそばに置くことができます。
ちなみに、学者さん方々でも寿命を判別することは難しいそうです。
人生の先輩、コケ。
もしかすると自分より人生の先輩のコケとともに生活するというのも、趣があるのではないでしょうか。
悩んだ時にはコケちゃんの後ろ姿がそっと励ましてくれるかもしれません。